SUWAロケット4号機 燃焼実験成功

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燃焼実験前に中山准教授(右)からエンジンの説明を受ける参加者

諏訪地方6市町村や信州大学が取り組む「SUWA小型ロケットプロジェクト」は17日、3月に打ち上げを予定している4号機に使用するエンジンの公開燃焼実験を、下諏訪町の旧第八保育園に設けた実験場で行った。関係者のほか一般来場者約20人が見学。エンジンの一部に不具合があったものの実験は成功し、打ち上げに向け順調に開発が進んでいることを示した。

エンジンは昨年3月の打ち上げで高度3500メートルまで到達した3号機と同じもので、固体燃料(ポリプロピレン)と液体燃料(亜酸化窒素)の両方を使ったハイブリッドロケット。爆発の危険性がない安全なロケットとされ、管理コストを抑える効果も期待されている。

同プロジェクトによると4号機は「マッハ(音速)超え」を目指す5号機以降の開発に向け、安全な打ち上げと回収をコンセプトに設定。エンジンの能力に差はないが、安全な場所への降下に配慮して異なる高度で開く2段パラシュートを導入している。

エンジンは園庭に設置したコンテナ内に据え付け、固定カメラの映像を通じて園舎内から遠隔操作。実験に先立ち、プロジェクトマネジャーの中山昇・信大工学部准教授(48)が開発の経過やエンジンの構造などについて説明し、別室で燃焼の様子を見守った。

この日は液体燃料のタンクに不具合があったが、プロジェクトに参加する地元企業の技術力で急きょ小型のものに交換し、実験を継続。無事燃焼が終了すると来場者から拍手が沸き起こった。中山准教授は「データ上で問題はないので成功。いつも通り安全に燃焼実験ができた」と仕上がりに手応えを感じていた。

4号機は当初計画で長さ2・2メートル、直径10・2センチ、重さ12・8キロとなる見通し。打ち上げは3月中旬、秋田県能代市で実施する予定だ。

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