猫「正しく飼う」意識 諏訪の昨年の譲渡率62%

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諏訪保健福祉事務所の施設で新たな飼い主を待つ子猫。8日も譲り受けを希望する家族が見学に訪れていた

諏訪保健福祉事務所の施設で新たな飼い主を待つ子猫。8日も譲り受けを希望する家族が見学に訪れていた

県諏訪保健福祉事務所が2015年度に収容した185匹の猫のうち、4匹が飼い主の元に、62.2%に当たる115匹が新たな飼い主の元に渡り、殺処分された「不幸な猫」は66匹だったことが、6月の「動物の正しい飼い方普及月間」に合わせた取材で分かった。飼い主の適正飼養意識が高まっていると分析。命を救いたいと譲り受けを希望したり、里親探しに協力したりする住民も増え、譲渡数は前年の1.5倍となった。

収容数は、けがをするなどして保護した14匹と、「自宅の敷地内に野良猫が子を産んだ」などの理由で引き取った171匹の合計。殺処分数は前年比微増だったが、5年前の半数以下の水準を維持した。

引き取り数自体が減少傾向だ。同事務所によると、身勝手な理由での引き取りを拒否できるようにし、飼い主の責務に「終生飼養」を明記した改正動物愛護管理法を踏まえ、「子猫を産んで飼いきれなくなった」などと依頼してきた人に対し、「まずは自らで飼い主探しを行うよう求めている」という。

ただ、こうした例は少なくなりつつあり、予定外の繁殖をなくす不妊去勢手術を施したり、室内で飼ったりするといった適正飼養が「当たり前の事として飼い主に広がってきた」と説明。「猫ブーム」がいい方向に出ているとする一方で、高齢社会を反映し「施設入所のため世話ができなくなった」との引き取り依頼が目立つようになってきたのが気掛かりという。

引き取り猫のうち7割弱は野良猫で、依然として高率を占めている。食品・生活衛生課は「繁殖抑制をしていない猫に『かわいそうだから』と餌をやれば、子を産んで結果的に不幸な猫を増やしてしまう」と指摘。野良猫をこれ以上増やさないよう、引き続き住民に協力を呼び掛ける。

秋には、2年ぶりとなる譲渡会に加え、譲渡会で新たな飼い主となった家族にも参加を呼び掛けて、「猫の正しい飼い方教室」を初めて開催する意向だ。同課は「外飼いしてきた成猫であっても、しつけをすれば屋内飼養ができるようになる。殺処分ゼロを目指して啓発事業を強化していきたい」と話している。

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