上社抽籤式 本宮一「100年来の思い」 「豊田・四賀」肩抱き合い喜ぶ氏子

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96年ぶり「本宮一」-。15日の上社御柱抽籤(ちゅうせん)式。豊田・四賀(諏訪市)が大願成就を果たし、本宮境内に歓喜の声を響かせた。「格別な柱。感無量」「100年来の思いがかなった」と、肩を抱き合って喜ぶ氏子たち。抽籤総代としてくじを引いた北澤重秋さん(66)=有賀=は「皆さんの支えのおかげ」と感謝の言葉を繰り返し、「両地区が心を一つにし、安全で立派な曳行(えいこう)をする」と先を見据えた。

幣拝殿での本抽籤。柱の名を書いた紙のこよりは、北澤さんの目の前に2本だ。「左手で引かなければならないのに、冷静さを欠いて誤ってしまった」。だが、その右手で意中の柱を射止めた。緊張感が安堵感に変わり、「本宮一を曳行する責任感」が間もなく加わってきた。

これまで「希望の柱は心に秘めておく」と繰り返してきた北澤さん。両地区は前回まで3回連続で前宮の御柱を担当しており、「そろそろ本宮を曳きたい-という声が出ていた」という。式後、「希望の柱とは本宮の柱だった」と明かした上で、「本宮一とは…。夢のようです」と心境を語った。

メドデコ乗りや曳行練習を積んでいる若者たちも万感の表情だ。大役を果たした抽籤総代を迎えると、何度も胴上げしたり、担ぎ上げて北参道をパレードしたり。感謝の気持ちを「よいさ」「わっしょい」の掛け声に込めた。

「抽籤総代、氏子、神様の気持ちが一つになって大願成就となった」と、御頭郷総代会長の宮下信市さん(66)=有賀。四賀地区の大総代藤森良一さん(73)=細久保=は14日のバレンタインデーに絡め「1日遅れで素晴らしいプレゼントをいただいた」。山出し初日の4月2日は自身の誕生日で、特別な日に、格別な御柱を曳き出せることを喜んだ。

「本宮一」は最も太いというばかりでなく、先頭を進む御柱として「責任も最大級になる」と氏子たち。豊田地区の大総代で、上社御柱祭安全対策実行委員会の曳行部長を務める飯田政信さん(63)=文出=は「夢が叶ったが、喜びはきょうまで。安全でスムーズな曳行に向けて、明日から厳しくやる」と言葉に力を込めた。

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