2019年2月25日付

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駅前の通りに食品や日用品を詰めた袋を手にして歩く人の姿が目立った。JR上諏訪駅前に完成した商業ビルに核店舗となるスーパーが開店し人の流れが減った市街地に活気をもたらした▼8年前にまるみつ百貨店が閉店して以降、駅前再建の道のりは平坦ではなかっただけに関係者の感慨はひとしおだろう。周辺は、高齢化が進んでいる。買い物が不便だった近隣住民からも喜びの声が聞かれた▼車社会を受けて、スーパーは郊外型が主流になっている。そんな中での駅前出店。店舗面積、駐車場面積が限定されるだけに経営は不安もあるのでは。だが「お客様が住む近くの立地は理想に近い」とは経営者の弁。人口が減ったとはいえ、住宅は密集している。「地域とともに成長したい」との思いに決意がにじんだ▼日中の時間帯に街なかを歩く人が増える光景は気持ちが明るくなると話す商店関係者もいた。オープン初日は車はもちろん、徒歩や自転車で来店する人も多かった。買い物客同士でおしゃべりをする機会も増えそうで、それがひいては駅周辺の活性化につながるかもしれない▼店舗間の競争があり、商業ビルの経営はたやすくないだろう。5月には市の施設が入りイベントスペースやバンドスタジオなど多機能で多世代が交流する場所を目指す。再生した駅前をどう育てていくか。住民の声を聞いて磨き上げ、愛され続けることが必要になる。

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