駒ケ根市へ逆参勤交代 都市部企業から遠隔勤務

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駒ケ根市は来年度、青年海外協力協会(JOCA)と連携したまちづくりに本格着手する。この一環として、国際協力機構(JICA)、三菱総合研究所(東京都)と協力し、市内にある駒ケ根青年海外協力隊訓練所を活用した語学速習を企画。東京五輪・パラリンピックや大阪万博を見据え、都市部の企業を対象に短期間で外国語や国際交流を学ぶ機会を創出し、地域と多様に関わる「関係人口」の拡大を狙う。

三菱総研などが提唱する、大都市の企業社員が期間を限定し、交代で地方で働く「逆参勤交代」構想の実証実験に位置付ける。構想は、地方を訪れた社員がインターネットを使い会社の仕事を行う一方、空いた時間を活用して地域に貢献する内容。地方の担い手不足解消や社員のリフレッシュ、都市部と地方の企業による事業創出、社員の生活で消費が生まれることによる地方への経済効果などが期待できるとしている。

駒ケ根青年海外協力隊訓練所では現在、青年海外協力隊は70日間、シニア海外ボランティアは35日間の派遣前訓練を年4回実施。来年度から年3回に減らすことから、空いた時期を活用して語学速習の講座を開く。

計画では、7、8月を中心に訓練所の外国人講師による講座を開設。語学とともに外国人とのコミュニケーションへの理解を深めてもらう。講座以外は自然や農業体験、市や地元企業との交流・協力を想定している。東京五輪・パラリンピックや大阪万博のスポンサー企業など、外国語を使う業務が想定される企業をターゲットに働きかけたい考えだ。JICAの委託で訓練所を運営するJOCAがコーディネート役を担う。

今後、企業などの需要調査を行い講座の内容や期間、住宅や交通手段の確保といった詳細を詰め、事業を構築していく。市は新年度の一般会計当初予算案に事業費120万円を計上した。

市企画振興課は「短期間で外国の言葉や文化を習得するJICAの訓練は、企業のニーズに合うはず。関係するそれぞれが効果を得られるウィン・ウィンの関係を築き、市の魅力向上につなげたい」としている。

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