2019年02月28日付

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地域振興バスの定期券を導入できないか。デザインは自分たちで考えたい―。箕輪町議会が開催した今年度中学生模擬議会一般質問の一つ。このほかにも「自分たちも協力したい」「町のPRにも役立つのではないか」など、要望を押し付けるだけでなく、自分たちには何ができるか、どうしたいかまでを示す姿には好感が持てたものだ▼2008年以降、2年間の休止をはさみ、毎年開く模擬議会。ここ5年ほどの様子を見るにつけ感心するのは、毎回「よく考えている」点か。考えているとは、自らの都合や利便性だけではなく、相手の負担軽減までも含めている点だ▼例えば、遠距離通学する中学生も利用する地域振興バスに定期券導入を求める質問では、中学生が現金を持ち歩く不必要さを訴え、券のデザイン制作は「自分たちで」との姿勢を示す。学校近くの歩道の改良要望についても「自分たちも協力する」と覚悟を見せる▼白鳥政徳町長をもって「町議会でも踏み込まなかった厳しい質問」といわしめる内容ながらも、強要はない。彼らには「おねだり行政」の感覚がないのだ▼昨今は、スマートフォンの普及からか、名前や身分や住まいを明かさず、好き勝手に意見する風潮が甚だしい。誰も得をしないにもかかわらずだ。中学生には、意見や要望、提案など、何かを求める際にも相手を考える姿勢を持ち続けてほしいと願わずにはいられない。

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