信州風樹文庫の読書会 来月2日最後の月例会

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諏訪市中洲の信州風樹文庫の読書会「世界につどう」が、3月2日の月例会で終止符を打つことになった。岩波書店発行の月刊の論壇誌「世界」に掲載の評論を読みとく同読書会。会員の減少と高齢化により、23年に渡った活動の歴史に幕を閉じる。

諏訪市出身の岩波茂雄が創業した岩波書店の戦後発行の全書籍を所蔵する同図書館。「世界」発刊50周年で出版された「主要論文選」をテキストに、1996年2月に読書会が始まった。丸山真男、桑原武夫、大江健三郎ら戦後の言論をリードした評論家や作家らの63編を毎月一編ずつ、一人が基調報告し、意見を交わした。戦後半世紀を振り返り、自らの立ち位置を確認し、将来の座標軸を求めた。

初回は諏訪地域の40人が集まり、以後も20人ほどで続いた。2001年9月に全編を読み終え、まとめの小冊子を刊行した。その後も有志が月1回集い、月刊誌を読み継いだ。近年は会員の高齢化もあり当日参加が減り、2018年度は5人が登録したが、2~3人の状態となり、区切りをつけることにした。

当初から参加する元教員の小川哲郎さん(86)=茅野市ちの=は「世界的なリアルな問題のあり方など、評論家やジャーナリストの見解で教えられることが多々ある。『世界』は岩波書店の顔でもあり、できれば風樹文庫で読み継ぎたい。意義があり、いい読書会でも残念」と話した。

読書会は午前10時から。問い合わせは信州風樹文庫(電話0266・58・1814)へ。

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