2019年03月01日付

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非常持ち出し袋に歯ブラシを入れている人はどれくらいいるだろうか。一般的なリストには入っていないことも多いようだ。緊急性がないという判断だろうが、災害時の口腔ケアは重要という▼そんな啓発の意味も含めて伊那市歯科医師会は災害用備品として歯ブラシを市に贈る活動を続けている。口の中を清潔にしていないとインフルエンザや風邪、肺炎になりやすく、特に高齢者は注意が必要になる。口の健康を保つことは命を守ることにもつながるというのである▼といっても、災害時には断水したり、使える水が少なかったりして歯磨きが難しい状況も考えられる。その場合は自分の唾液で磨くだけでも十分効果があるという。ただ、水無しでの歯磨きには抵抗感を感じる人も多いとされる。万一に備え意識を変えていく必要があるかもしれない▼歯磨き粉を使わないと磨いた気がしないという人もいる。これも良し悪しという。歯磨き粉の味や香りのため、かえって磨き方が雑になってしまうことがあるそうだ▼最近は「オーラルフレイル」という言葉も聞くようになった。オーラルは口、フレイルは虚弱といった意味。口の些細なトラブルから全身機能の衰えをとらえる考え方である。滑舌の低下や食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増えるなどの症状がある。口の健康と言えば虫歯予防に目が行きがちだが、認識を改める必要がありそうだ。

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