「トトロ」の世界で成長 県伊那養護学校

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手作りのネコバスに乗る県伊那養護学校・つくしグループの子どもたち。「となりのトトロ」の名場面を取り入れた学習をした

トトロのすむ学校でぐーんと成長したよ-。県伊那養護学校(伊那市)の「つくしグループ」は今年度、重度重複障がいのある児童生徒19人の学習に、アニメ映画「となりのトトロ」の世界や名場面を取り入れた。教職員らが手作りしたネコバスに乗って校内をお散歩したり、教室内に再現した茂みのトンネルで運動したり。学習の様子と心身の成長の記録を収めた実写版DVD「つくしのトトロ」も制作した。

障がいによる生活上の困難を改善・克服していく学習で行った。「雨のバス停」などの名場面をピックアップ。日によってシーンを変えながら約5週間にわたって学習や運動を継続し、自立活動を担当する矢島悟教諭がビデオカメラを回し続けた。

教室の天井や壁に紙製の葉っぱをたくさん飾ってトトロがすむ森を再現した。肢体不自由の児童は、メイちゃんがトトロを追いかけた茂みのトンネルに入ると、うつ伏せになって前へ、前へ進んだ。手をいっぱいに伸ばし「まっくろくろすけ」をつかまえた子はうれしそう。傘に大量のしずくが落ちる雨のバス停の名場面は、傘の上から小豆を降らせて音を楽しんだ。

DVDの制作に向け、「さんぽ」が流れるオープニングを全員が総出演して撮影。生徒の1人がキーボードで伴奏を担当した。

教職員と看護師、介助員の計14人が、放課後から夜の時間にトトロやネコバスなどを作った。「児童生徒の喜ぶ顔があった。大変さより楽しみの方が大きかった」。矢島教諭は「トトロの世界に入った子どもたちはいつも以上に声が出たし、笑顔も出た」と振り返り、「ネコバスで出掛けて学校の子どもや先生と触れ合った。関わろう、伝えようとする力も伸びた」と児童生徒の成長に目を細めている。

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