釜口水門不具合で2門全開 天竜川水位一時上昇

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岡谷市の釜口水門で2月27日夕に放流ゲートの不具合があり、6門あるゲートのうち右岸側2門が突然全開の状態となったと、管理する県諏訪建設事務所が28日、発表した。施設の長寿命化計画に伴い、ゲート横の堰柱操作室内の操作盤の交換工事を行っていたところ、制御できなくなった。水門直下の天竜川では一時、水位が最大で1.68メートル上昇。同日の定例会見で丸山義廣所長(58)は陳謝し、原因究明を急ぐ考えを示した。

同事務所によると、不具合は27日午後4時50分ごろに発生。ゲートが天竜川側に90度倒れた。釜口水門管理事務所の職員が確認した。約1時間30分後に2門中1門を閉じ、残る1門も通常の角度で調整した。午後7時30分には不具合のあったゲートをすべて閉じ、別のゲートでの放流に切り替えた。当面は不具合があったゲートを稼働させない方針。

ゲートの開閉は同操作室と同市湊の釜口水門管理棟の両方で操作できる。不具合の発生時には両施設で操作盤で閉門をそれぞれ試みたが、いずれも閉めることができなかったという。制御機能が回復するまでに1時間以上かかった。

下流の水位は、天竜橋直下で不具合発生前に0.61メートルだったのが午後6時には2.29メートルまで上昇した。県は下流域の自治体、伊那建設事務所、流域を管轄する警察署、中部電力などに連絡し、車で天竜川沿いのパトロールと注意喚起を行った。28日朝もパトロールを実施したが、いずれも異常はなかった。

現在の釜口水門は1988(昭和63)年に完成。老朽化に伴う堰柱操作室内の操作盤の更新は今回が初めて。別の操作室の操作盤も順次、更新する予定だったが、不具合発生を受け、取り換えよりも調査を優先する。

丸山所長は会見で「原因をはっきりさせ、原因に対応した対策を立てて再発防止に努める」と述べた。操作盤の交換時に起きたことから「工事に関係することが原因と言えるのではないか」と語った。

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