2016年06月11日付

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デジタルカメラは、大容量の記憶媒体を使うと何千枚でも撮影ができる。プリンターに接続して印刷すればどこでも写真が出来上がる。今では当たり前のことだが、フィルム現像や焼き付けといった苦労を知るわが身には隔世の感がある▼撮影した画像は、すぐにモニター画面で出来栄えが確認できる。気に入らない画像は削除すればいい。現像代を気にすることなく何回でもシャッターが押せる。少しぐらい光量が足りなければ、パソコンソフトを使って補正できるのもありがたい▼デジカメしか知らない若者たちに、フィルム時代の話をすると興味津々の様子である。かつて大ヒットしたレンズ付きフィルムが今、再び流行の兆しを見せている。若者にとっては、デジカメにない「懐古的な仕上がり」「現像するまで実際の画像を見ることができないワクワク感」が好評という▼フィルムカメラ当時は、36枚撮影して巻き戻し後に本体から取り出し、新たなものと交換した。その待ち時間にやきもきした。現像の適正時間を超えて、撮影した画像が真っ黒になる失敗も何度か体験した。「ワクワク感」などとは言っていられなかった▼でも、瞬時に情報を得られる今だからこそ、出来上がりを楽しみに待つフィルム写真は面白いのかもしれない。カメラの構造を知り、1枚1枚を大切に撮る。良い写真を撮影するための方策を真剣に考えることにもつながる。

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