郷土学習に「副読本」 伊那市教委近く作成着手

LINEで送る
Pocket

伊那市教育委員会は地域を知るための「郷土学習副読本」を作成する。10日開いた市総合教育会議で作成案を説明した。子どもたちが自然、文化、歴史など世界に誇れる伊那市の素晴らしさを知り、郷土愛を育む目的で作成。同市の特徴的な自然、文化(生活)、産業、歴史の内容を基本とする。

16日に開く副読本編集委員会で作成に着手し、今年度中の完成を目指す。当初は教科書と連動した社会科資料の位置付けだったが、「ストーリー性がない」といった意見が総合教育会議で出され、再検討。「読み物」として内容を充実させるよう見直した。

対象は小学5、6年生(以上)とし、「授業で常時使う本ではなく、必要なときに気軽に読める本」とした。B5判で、100ページ以内の予定。文章を補足し分かりやすくするため写真をふんだんに取り入れる考えだ。

市教委がこの日示した案では「自然」「歴史」「人と文化財」「産業」などの項目で構成。具体的な内容では、二つのアルプス、三峰川、高遠藩、養蚕、漂泊の俳人・井上井月、東京音楽学校(現東京芸術大)初代学長・伊澤修二などを挙げた。高遠の桜、高遠石工、花き栽培や製造業など特色ある産業、ローメンや信州そば発祥の地、昆虫食など伊那発の食文化、観光なども取り上げる。

白鳥孝市長は修正案について「前回は項目を羅列しただけだったので、もう一度整理させた。非常に分かりやすくなった」と評価。その上で、「気軽な読み物として見たり勉強してほしい。知らないことも多いと思うので家族の中でも話題にしてもらえれば」と期待していた。

同会議は改正地方教育行政法に基づき昨年度に設けられた。首長と教委の協議・調整の場とされ、市長、教育委員長、教育長らが出席。この日は今年度の市教委運営方針なども話し合った。

おすすめ情報

PAGE TOP