「がんばっぺし」 陸前高田へ応援の横断幕

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「がんばっぺし」の横断幕を本社前に出したケイエス技研の社員ら

東日本大震災から8年を迎えるのを前に、駒ケ根市飯坂のケイエス技研が、岩手県陸前高田市を応援する横断幕を本社工場前に出した。工業団地の道路からは、一緒に頑張ろう―と呼び掛ける岩手の方言「がんばっぺし」の文字が映え、「忘れない」という決意を伝えている。

自ら立ち上げた陸前高田応援団「Peshi・Peshi(ペシペシ)」の代表で、震災直後から現地 で支援活動を行っている宮澤健志社長(54)が、全社員の 賛同を得て横断幕を製作。「平成が終わろうとしているときに、震災を過去のものにしてはいけない。伝え続けることが大事」と地域に訴え、併せて会社としての支援の姿勢を示した。

自動車関連部品の組み立て・検査、プラスチック製品表面処理、ドローンによる空撮事業などを手掛ける同社は2017年9月、陸前高田市内にプレハブを借りて営業所を開設した。復興事業が進む現地だが、働く場所がなくて人口減少が続く現実がある。宮澤社長は「しっかり体力をつけ、3、4年後には新しい社屋を建て、自動車部品の組み立てや外観検査など、本社工場でやっていることと同じ仕事を興して雇用を生むお手伝いをしたい」と話す。

震災から1カ月後、「たとえ一家族だけでも被災者を支援できないだろうか」と思いが募り、たった一人で現地に入った宮澤社長。「あのときの衝撃、目に飛び込んできたものは今も消えない。ここが復興するまで見届けていかないと―と思った」と振り返る。

横断幕はしばらく掲出する予定で、「会社の前を通る人が、そういえば8年だなと思い出してくれればうれしい。そして、ひとごとと思わず、今一度地震への備えを考えてほしい」と話している。

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