釜口水門の制御不能問題 「接続器」に不具合

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岡谷市の諏訪湖釜口水門で2月27日夕に行った操作盤の更新工事中に上段ゲートが突然全開になった問題で、県諏訪建設事務所は7日、更新後の操作盤の制御回路と、モーターの動力をゲートとつながるワイヤに伝える「接続器」との間の不具合が原因と発表した。通常時は「接続器」に電気が通らないが、不具合によって通電し、モーターの動力がワイヤに伝わらなくなり、諏訪湖の水圧を受けて制御できなくなった。

同日、諏訪市の県諏訪合同庁舎で会見を開き、丸山義廣所長が調査内容を報告した。説明によると、不具合は更新作業後の動作確認作業中に発生した。工事を受けた県内の電気工事会社が「接続器」の製造メーカーに制御回路の製作を依頼したが、製造から30年以上前の機器で詳細なデータがないとの説明を受け、メーカー側と連絡を取りながら独自で回路を製作した。

更新後に電源を入れたところ、電気が通らないはずの「接続器」にまで電気が通ってしまったという。「接続器」は保守管理などの際に電気を入れて使用している。「万が一の際にゲートが倒れるリスクを認知できなかった。倒伏に対する備えもできていなかった」とした。

再発防止に向け、制御回路の改善を図り、動作確認試験を行った上で、開閉に関連するワイヤを外し、ゲートが動かないよう固定して再度、不具合が起きないかどうかを調べる確認工程を加える。

下流域への情報提供はゲートや制御処理装置工事の際にも行う。新たにメールでも通知する。突発的な事象の通知書式を作り、市町村以外の関係機関との連絡体制を充実させる方針を示した。

会見の冒頭、丸山所長は「多くの皆さんにご迷惑、ご心配をおかけしたことを改めておわびしたい。再発防止策を確実に実施し、安全、安心の確保に努める」と陳謝した。

ゲートの制御不能は27日午後4時50分ごろ全6門中の右岸側2門で発生。2門中1門を閉じ、残る1門を通常の角度で調整するまでに約1時間30分かかった。

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