教育者伊藤長七を顕彰 16日東京でフォーラム

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諏訪市四賀出身の教育者伊藤長七(1877~1930年)を顕彰する研究フォーラム(実行委員会主催)が16日午後1時から、東京都文京区の東洋大学白山キャンパスで開く。諏訪清陵高校の第一校歌を作詞し、府立第五中学校(現都立小石川中等教育学校)の初代校長を務めた伊藤。大正期に論じ実践した教育思想を、基調講演やパネルディスカッションで深める。入場無料。

伊藤は諏訪郡育英会(清陵高校の前身)、長野県尋常師範学校(現信州大学教育学部)を卒業。諏訪と小諸で教員を務め、東京高等師範学校でも学んだ。新聞連載で、女子教育や中高一貫教育の大切さ、詰め込み教育の弊害などを論じている。当時の府知事の勧めで、開校した五中の校長に抜てきされた。

交友関係は、新渡戸稲造や夏目漱石をはじめ、岩波茂雄、藤原咲平、渡辺国武、片倉兼太郎など中央や地元出身の教育・政財界人と広かった。諏訪での教え子の木村学風は、五中を訪ねた際に伊藤の進めで詩吟の道を志したと伝わっている。

フォーラムのテーマは「伊藤長七の教育思想と現代―自治・自然・自由―」。小石川、清陵の両同窓会やOB有志で構成する「寒水会」共同代表の春山明哲さんの基調講演、伊藤の孫で劇団民藝の女優伊藤ひろこさんの朗読、木村岳風作「嗚呼伊藤長七先生」の琵琶歌、守矢早苗さんらがパネリストのディスカッションなどがある。

同フォーラム諏訪地区担当の渡邉文雄さん(65)=岡谷市=は「現在に通じる全人教育を説き、人間的に幅広い人。認知度が低い地元で見直す必要がある」と話す。問い合わせは渡邉さん(電話090・5542・5242)へ。

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