2016年06月12日付

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世のお父さんたちの多くが声を大にするほどではないものの、頭の隅でちらっと感じているのではなかろうか。母の日に比べて父の日は存在感が薄い―と。まるで家庭内での力関係が、そのまま社会に反映されているようだ▼父の日、母の日の発祥の地とされる米国での調査では、贈り物の支出額が、父の日は母の日より4割程度少ないという。日本での調査でも6割が母の日にプレゼントを贈るとしているのに対し、父の日に贈ると答えたのは4割だった▼この傾向は誕生日の認知度でも同様らしい。別の調査で「母の誕生日を知ってる」は「父の誕生日を知っている」を上回り、「母の誕生日を知らない」を「父の誕生日を知らない」が上回っている。同じ親でありながら、この差は一体どこからくるのだろう▼学生時代に友人と交わした議論「なぜ男は高いビルや大きな橋を作りたがるか」。結論は「男は赤ちゃんを産めない」だった。どんなにすばらしい構造物を作っても「人を産む」にはかなわない。我々は生まれながらにして母という存在に畏敬の念を抱くようにできているのかもしれない▼だが異論もあろうが父だって頑張っている。家庭や職場や地域で「やだな」と思っても頑張っている。家族から冷たい視線を向けられても頑張っている。19日は「父の日」。この日ばかりは、けなげに頑張る姿の一部でも認めてもらえればと願ってやまない。

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