2019年03月14日付

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毎日、登下校中の子どもを見守るボランティア活動の1年の締めくくりに、メンバーが感想を語らう会があった。「子どもに元気をもらっている」との声とともに、運転者のマナーの悪さを指摘する声が相次いだ▼横断のアピールを無視して通過する車、見通しの悪い交差点でも一時停止しない車-など違法行為の数々。子どもの安全を守ろうと自身の時間を削って道に立つ人の眼前で、わずかの時間を惜しんで歩行者を危険にさらす運転者。その無頓着さが際立った▼子どもに対しても一言あった。「あいさつをしてくれない子が少なくない」。「あからさまに避けられて、見守ってはいけない気持ちになる」。素直さが気恥ずかしく、斜に構えたくなる年頃だから-と理解しつつも、メンバーに残念さが広がった▼これらの話に取材先での体験が思い浮かんだ。帰り際、背後から「日報さん、頑張れ!応援してるよ」と声が飛んできた。振り返ると女性が両手を振って叫んでいる。直球で心を伝えてくれる姿が鮮烈で、以後常に筆者の励みとなっている。心からの言葉、行いには人の胸内に響き続ける力があるのだと知った▼車中であっても瞬時の応対で他者を喜ばせも不快にもさせる。目配せだけのやりとりにも車同士や歩行者との心温まる触れ合いがある。子どもたちに真心に触れる喜びを体験させてやれる社会でありたいと思う。まずは大人から。

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