純白の「シルクおんべ」 岡谷のハラダが製作

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諏訪大社御柱祭を前に蚕糸機械メーカーのハラダ(岡谷市長地小萩、原田昌幸社長)は純白の絹糸を使った縁起物「シルクおんべ」を製作している。同社が独自開発した繰糸機で取る絹糸は、糸同士をくっつけるたんぱく質のセリシンを可能な限り糸に残しながら取る独自技術が生きている。仕上げはすべて手作りで1日に4~5個しか作れないという手の込んだ品。各地から問い合わせが相次いでいる。

蚕が作った糸に神霊が宿り、悪を払うという意味が込められた縁起物。通常は繭を煮沸し、セリシンを落として糸を取るが、シルクおんべでは通常より5度ほど低い93度前後の温水で短時間煮て、最適な風力の温風を当てながら乾燥させる。煮た後は通常よりもゆっくり糸を取ることでシルクおんべにふさわしい太さ約0.01ミリの波形の絹糸に仕上げる。

糸に残ったセリシンが被膜の代わりとなるため絹糸の白さが長期間維持されるという。房は長さ17センチ、幅17.5センチでおんべの高さが28.5センチのサイズが中心。柄はモミの木を使用した。1個作るのに100個以上の繭を使っているという。高さ61センチの大型サイズも用意した。

原田尹文(ただふみ)会長(75)は「蚕は桑の葉だけを食べて成長し、糸をはく。汚れのない糸は手にした人のお守りとなると思う。シルクのまちという岡谷らしさが伝われば」と話す。

おんべは200個以上作る予定。注文は同社(電話0266・28・3330)へ。

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