無投票が濃厚 諏訪、茅野市長選告示まで1カ月

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統一地方選後半の諏訪、茅野両市長選は4月14日の告示まで1カ月に迫った。諏訪市長選に出馬表明しているのは現職1人のみで、茅野市長選に立候補を予定しているのは新人1人のみ。両市長選ともに他に表立った動きはみられず、無投票の可能性が出ている。

■諏訪市

諏訪市長選には現職で1期目の金子ゆかり氏(60)=無所属、高島4=が出馬を表明している。2015年の前回選同様に自民党と公明党から推薦を受けたほか、市内の区や商業会などから推薦状が集まり始めた。後援会は対抗馬が現れない中で、着々と準備態勢を整えている。

10日に開いた後援会事務所開き。後援会発表で約250人が訪れ、支持基盤の厚さをうかがわせた。阿部脩三会長は「心を引き締め、熱意あるご支援を」とあいさつし、緩みを警戒した。

金子氏は父の故・松樹氏の後を継ぐ形で県議を3期務めて15年に市長選に転身した。市内全域に後援会組織を持つが、前回選と11年県議選が無投票当選だったため、選挙経験からは遠ざかっている。後援会は実動部隊の若返りも図るとし、「選挙戦を前提に準備している」とする。

金子氏は旧東洋バルヴ諏訪工場跡地の活用構想について「緒に就いたばかり」などとし、中央道諏訪湖サービスエリアへのスマートインター設置などを含め2期目の課題に挙げる。3月から団体などと の懇談会を始めており、意見を反映させるなどして月内には公約を発表する考えだ。

共産党諏訪市委員会は、現市政に対して「国政に沿った政策が多く、住民側に立った市政という面で物足りない」などと批判する。ただ、統一地方選では県議選岡谷市・下諏訪町区に立候補予定の党公認候補の支援に力を入れるとして市長選での候補擁立は見送る方針でいる。

■茅野市

現職の柳平千代一氏(65)が引退表明している茅野市。新人で県議の今井敦氏(57)=自民党、埴原田=が出馬表明しており、15日から各地区を巡回する懇談会を始める計画だ。今月末にも自民党を離党し、無所属で立候補する。

後援会は市内10地区100支部に責任者を置き、女性や企業団体の部会も組織。2日の事務所開きには約170人が参集した。松木修治会長は「相手が見えない状況だが万全の態勢を整えていく」と語り、選挙戦に備えた組織の充実を呼び掛けた。政党の推薦は辞退し、地区に軸足を置いた活動に取り組む構えだ。

今井氏は茅野青年会議所(当時)で諏訪6市町村の合併推進運動に携わり、茅野市議を2003年から1期務めた。当時県議だった柳平氏の市長選転身を受け、07年の県議選で初当選。自民党県議団に所属し、3期12年務めた。

今井氏は「圏域全体が良くなることで茅野市は輝きを増す」と訴え、諏訪中央病院と公立諏訪東京理科大を生かした施策に意欲を示す。地域福祉計画「福祉21ビーナスプラン」の活性化に向けた検討委員会の設置や、ボランティア活動にポイント(年数千円)を付与し換金・寄付できる制度の導入検討も提案する。

市長選をめぐっては前回出馬した元市議に続き、立候補を模索した同市宮川の50代男性も出馬を見送った。共産党市委員会は「無投票はよくないが、今は党独自の候補者を立てる予定はない」とする。

市長選が無投票になれば03年以来。今井氏が3選した前回県議選も無投票だった。

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