中央アルプス国定公園 県が計画案発表

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中央アルプス計画図(案)※上伊那エリア抜粋

県は15日、中央アルプス国定公園(仮称)公園計画の県案を発表した。現行の県立自然公園の指定区域をそのまま国定公園に移行した上で、希少な自然を保護する「特別保護地区」を千畳敷カールなどに新設する。国立公園化を前提とした県立公園の解除を19日の県環境審議会に諮問し、了承を得た後、環境省に国定公園の指定を申し出る。

特別保護地区に設定するのは千畳敷カール、濃ケ池など希少な氷河地形のあるロープウエー駅から北の駒ケ岳方面。国定公園化して特別保護地区を設定することで、すべての動植物の捕獲・採取を禁止できる。これまでは種を指定して禁じていた。一方で、国定公園化による知名度向上を生かして、適正な利活用の推進を図る。

計画には、植生復元や生態系調査の計画、避難小屋や展望施設、キャンプ場、宿舎などの新設計画、車道・歩道の整備計画などが含まれる。計画案を環境省に申し出た後は中央環境審議会の審議を経て大臣が決定する。

県は国定公園化の計画案に併せて、保護と利活用について「中央アルプス セミ・ナショナルパーク構想」を示した。▽自然環境保護と持続的な利活用の推進▽安全・安心に楽しめる自然体験の場の質的向上▽誰もが訪れやすく魅力的な自然公園の実現│の3本柱で、国定公園化の効果を周辺地域にも波及させ地域振興を図る施策を盛り込んだ。

阿部守一知事は同日の会見で、「伊那谷、木曽はリニアの整備を控え、大きな変化が起きていく地域。高齢者や障がい者もアクセスしやすい環境を作ることで観光地としての魅力をアップしていきたい」とし、「保護と利活用は一面相反する部分もあるが、保護をしつつも多くの皆さんに楽しんでいただける、学びの 場として活用できるような整備を図っていきたい」と国定公園化後の構想を述べた。

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