SUWA小型ロケット 4号機打ち上げ実験

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諏訪地方6市町村や信州大学工学部などが取り組む「SUWA小型ロケットプロジェクト」は17日、4号機「SPR004―01A」の打ち上げ実験を秋田県能代市の落合海岸で行った。プロジェクトメンバーが見守る中、機体は轟音とともに炎を吹き出しながら順調に上昇。最高高度2501メートルに到達した。昨年の結果を踏まえ、安全対策として重点的に開発に取り組んだ2段階パラシュートを使って無事着水した。プロジェクトマネージャーの中山昇・信大工学部准教授は「ほぼシミュレーション通りの結果が得られた」と手応えを話した。

諏訪圏の精密工業の発展を支える人材育成を目的としたプロジェクト。精密工業の技術向上に向けた題材として小型ロケットの開発に取り組み4年目となる。

4号機は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製で、全長2・2メートル、直径10・2センチ。エンジンは3号機と同型。固体燃料(ポリプロピレン)と液体燃料(亜酸化窒素)の両方を使ったハイブリッドロケットエンジンを搭載した。

昨年の実験では予定していた高度に達したものの、風の影響で機体の降下予定エリアが大きくずれた。今回は安全な打ち上げと機体の回収ができるようにすることに重点を置き、異なる高度で開く2段階パラシュートを導入して落下予測範囲の海上に着水させるよう改良した。

現地ではこの日、強風の影響で発射予定時刻の午前9時より15分ほど遅れて着火した。ゴーと音を立て勢いよく飛び立ち、発射台から西に約2601キロ、北に約180キロ離れた地点で最高高度に達した。2段階パラシュートがシミュレーション通りに開き、降下予定エリア内に無事着水した。
 
中山准教授は「風向きや風速などの天候条件から割り出したシミュレーション通りの実測結果が得られた。技術的に大きく成長した証拠」と話した。

今井竜五市長は「経験を重ね、技術が高まった。プロジェクトメンバーの成長を感じた打ち上げだった」とねぎらった。

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