2019年03月20日付

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「大日本沿海輿地全図」と呼ばれる日本地図は、今を約200年さかのぼる江戸時代の1821年に作られた。先進のコンピューターや人工衛星があるわけではなく、実際に現地を歩く測量で完成した。現代の地図とさほど変わらない正確な仕上がりに驚く▼測量家の伊能忠敬が中心となって作った。家業の商家の仕事を引退。当時は晩年と考えられていた50歳から天文暦を学び、測量に乗り出した。全国を回る実測の旅は足掛け17年。地図作りへの強い情熱に感嘆するしかない▼そんな忠敬が歩いた県内の道を一般参加でたどる企画が「信州伊能ウオーク」である。北信地方の有志でつくる実行委員会が4年前に始め、昨年までに約40回開いた。歩いた距離は合計約300キロ。その歴史ウオークが今年、初めて旧中山道の諏訪路に入る▼開催日は今月27日と4月17日。初日は下諏訪宿を中心としたエリアを、2日目は岡谷から塩尻へ峠道を歩く。「諏訪は史跡が多い。楽しみながら伊能公をしのぶウオークになる」。実行委員長の市川美津夫さん(68)は言う▼忠敬に思いをはせて古道を歩けば、歩く楽しさや歴史を知る喜びに加え、目標を持つ尊さや強い意志の大切さも感じる機会になるだろう。27日は下諏訪町の国道142号沿いにある町屋敷バス停に午前9時、4月17日は岡谷市の県道長地中町交差点に午前9時10分集合。両日とも運営協力金が必要。

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