甲信の縄文“魅力発信” 茅野で初フェス

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甲信縄文フェスティバルで体験を楽しむ子どもや女性たち

八ケ岳周辺がエリアの日本遺産「星降る中部高地の縄文世界」の活用に取り組む甲信縄文文化発信・活性化協議会は21日、初の「甲信縄文フェスティバル」を茅野市の茅野市民館で開いた。日本遺産を構成する長野県、山梨県と両県の14市町村などが参加し、縄文をテーマにした基調講演やパネルディスカッション、体験イベントを展開。多くの人が訪れ、黒曜石や山の幸の恵みで繁栄した中部高地の縄文文化と縄文人の暮らしに思いをはせた。

日本遺産は2015年度から文化庁が始めた文化財の活用と地域の活性化を図る認定制度。文化財を組み合わせた「ストーリー」が審査対象で、「星降る―」も昨年5月に認定を受けた。

フェスティバルは認定初年度のクライマックスを飾る魅力発信推進事業。基調講演はテレビ番組で活躍する歴史研究家の河合敦さんが行った。「縄文時代は1万年以上続いた平和な時代で、世界史的にも珍しい」などと語り、「私たちと同じ脳や感覚を持っていた」という縄文人の暮らしぶりを分かりやすく解説した。

体験コーナーでは、貫頭衣を着て縄文人に扮(ふん)した各市町村の職員が来場者を迎え、土器片の手触り体験やパズル、黒曜石の彫刻、土器や土偶のペーパークラフトに誘った。

開会式で、協議会の轟寛逸会長(長野県教育次長)は「縄文という資源を観光や地域づくりに一層生かしてほしい」とあいさつ。地元の柳平千代一茅野市長は「日本遺産の認定で市町村がまとまり幅広く力強く縄文を発信できる環境が整った」と話した。

日本遺産に認定されると3年間は国の補助金を受けることができる。今年度は約4200万円で、構成遺産を紹介する特設ホームページや動画、ロゴマーク、ガイドブックの作成、モデルルートづくり、統一看板の設置などを行った。

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