心や体で感覚磨く学びを 養老孟司さんが講演

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学びについて理解を深めたフォーラム

県は23日、解剖学者で東京大学名誉教授の養老孟司さんを迎えた「学びの県づくりフォーラム」を岡谷市のカノラホールで開いた。「これからの時代に必要な『学び』とは?」をテーマに養老さんが講演し、阿部守一知事とも対談。心や体で感じる「感覚」を磨くことの大切さについて考え、「学び」への理解を深めた。

県は今年度スタートした総合5カ年計画「しあわせ信州創造プラン2・0」で「学びの県づくり」を重点政策に掲げている。社会や経済環境が変化する中、県民一人一人が主体的に学んでいく必要性があると認識し、「学び」について県民と共に考えるフォーラムを企画した。

講演で養老さんは「学習とは同じことを繰り返し、その結果を自分の感覚にして戻すこと」とし、現代は「感覚と運動、入力と出力が両方ともおろそかになっている」と指摘。「感覚的な入力を抑えたところで子どもは育たない」と警鐘を鳴らし、「学習の根本は感覚と運動が関連して回っていくこと。それを『身に付く』という」と訴えた。

対談では養老さんが「今は野山を走り回っている子どもがいないのに、それを学校に集めてじっと座らせておいていいのか。そこから変えてみては」と提案。阿部知事は「文科省が学習指導要領でやることを決めている。教育はもっと地方分権化し、学習指導要領をもっと柔軟にしてもらいたい」と持論を語った。

この日は一般からの質問に応じる時間もあり、養老さんが回答。「新しいチャレンジに失敗した自分は恥さらしでしょうか」との問いかけには「恥さらしでいい。勉強になったと思えるまで長生きして」と助言していた。

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