前期に学力検査導入 県立高入試の見直し案

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県教育委員会は28日の定例会で、県立高校の入学者選抜制度の見直し案を公表した。前期・後期選抜の2回の受検機会はこれまで通りとする一方、前期に学力検査(ペーパーテスト)を導入する。学力を含めて生徒の多様な資質や能力を評価する狙い。前期・後期ともに面接や実技検査を各校の判断で実施するほか、後期は評価する学力検査の科目などを各校の特色に応じて決める新たな選抜基準も設ける。中学校に今春入学する新1年生が受検する2021年度に導入予定。

制度の見直しは、県高校入学者選抜制度等検討委が昨年3月に県教委に提案した報告書を踏まえた。現状の選抜方法は、前期が面接や小論文、中学校の成績を記した調査票などで選抜し、学力検査は未実施。後期では学力検査を主体に選抜している。県教委は全受検者に学力検査を課すことに「現在の前期の内容では生徒の学力が分かりにくいとの指摘がある」と説明した。

前期の学力検査は、文系と理系科目の2種類の検査を実施。試験時間は後期より短くし、内容も「基礎的な問題」とする予定。見直し後の後期を含めた学力検査の方向性について県教委は「知識だけでなくて思考力や判断力を問える内容にしたい」とする。

一方、生徒の多様な能力を評価する視点では、前期・後期ともに「その他の検査」として面接、プレゼンテーション、グループ討議などを実施。後期選抜のみ実施する高校では、5教科500満点などで評価するA基準に加え、評価する科目や教科間の配点の比率を各校で決定できるB基準を設ける。ただし合否はまずはA基準で判断し、合格にならなかった受検者をB基準で選抜するとしている。

県教委は新たな制度による選抜方法の事例として、文系科目を主体とした合否判定や調査書の英語の評定を2倍にすることなどを挙げた。

制度導入に向けては4月15日から意見公募を行い、今夏をめどに定例会で決定する方針。案では20年度に前期選抜の問題例や各校の選抜方法を示すとしている。

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