ゲーム感覚で災害対応 防災教材で地域力強化

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「クロスロード富士見町編」を体験する地域力強化セミナーの参加者

富士見町社会福祉協議会などが、ゲーム感覚で楽しみながら災害時の対応を考えるカードゲーム形式の防災教材「クロスロード富士見町編」を作り、普及に乗り出した。町内で発生した豪雪、豪雨災害や地域防災の課題に関するさまざまな質問に「YES(はい)」か「NO(いいえ)」で答え、判断理由などを話し合う。課題解決に向けた多様な価値観や視点を学び、住民が防災意識を高める効果を期待している。

クロスロードは1995年の阪神淡路大震災で、災害対応した神戸市職員への聞き取りを基に作成された防災教材。町社協は、地域の防災力向上を目的に開いた災害ボランティアコーディネーター養成講座修了生約15人と、町内で起きた災害や地域防災で対応に困った事例を出し合い、32の設問を作った。

富士見町編の設問は「避難所の備蓄品は区民分だけ。区外の人も受け入れる?」「台風で自宅前道路は大渋滞。運転者に自宅トイレや食料を提供する?」「停電の復旧情報を電力会社のホームページから得た。情報が得られない区民に伝えに行く?」など。設問ごとに住民、福祉施設職員、自主防災会会長、区役員などの立場に立って答えるようになっている。

5人グループで行い、参加者が設問に対してイエスかノーかを示す。答えの多数派にポイントカードを与え、少数派が1人だけだった場合には「貴重な意見」として一段高いポイントカードを与える。判断理由を話しながら全員で意見を交わす。

町社協は、災害事例やリスクのほか、多様な意見や価値観を知ることや、判断に必要な情報や前提条件への理解を深める効果を期待する。23日開いた「地域力強化セミナー」で紹介し、参加者が体験した。机区の河角正尚区長(63)は「さまざまな意見が出され、参考になる。地区で行えるか区役員と検討したい」と話していた。

同社協は教材の貸し出しや、職員の派遣などを通じて地域での活用を図りたい考えだ。

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