里山整備推進へ協議会発足 諏訪市北真志野

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間伐予定地を確認する北真志野里山整備利用推進協議会のメンバー。左側が手入れが必要な森林。右奥は間伐済みの山

諏訪市湖南の北真志野生産森林組合などが里山の利活用に向けた整備を図るため、北真志野里山整備利用推進協議会(小笠原孝会長)を立ち上げた。里山整備利用地域として県から認定を受けた約10ヘクタールを対象に今年度から遊歩道の整備や展望台の設置、間伐、協議会を構成する地元の湖南小学校と連携した広葉樹の森づくりなどに取り組む。森林税を活用し、地域住民が親しめる安全で健全な里山環境整備を進める。

対象エリアには同組合が管理する森林と個人所有の森林が混在し、一部では所有者の高齢化などで手入れが十分ではない場所もある。間伐が不十分で光が差し込まなかったり、風雨などによる倒木がそのまま残ったり、小岩がむき出しになっている場所もある。

かつては地元の小学校が遠足で使うなど森と親しむ環境があったというが、安全性などの観点から次第に住民と森との距離が広がるようになった。同組合の藤森良隆前組合長(71)は「私が子どもの頃は森が遊びのフィールドだった。地域の大人も森の中や森林近くの畑で作業をし、子どもたちにも目が届く環境があった」と懐かしむ。一方で「今は人々の生活から森が離れてしまった」と少し寂しげに語った。

整備事業では、手入れが不十分なエリアで間伐を行い、将来の木材生産につなげる。対象エリア内にある「火灯山」に遊歩道や展望台を設け、諏訪湖を一望できる場所をつくる。湖南小と共に取り組んできた「どんぐりの森林」を育てる活動を広げる。まき作りやキノコを育てる活動も展開する計画となっている。

7日には、小笠原会長(66)ら同協議会員5人が地区内の春の環境整備活動に合わせて間伐予定地などを確認した。幹回りの細い木が密集し、藪のようになった場所も。参加者の一人は「手入れをしないと、日差しが入らない。これでは木が大きくなれない」と話していた。同会長は「地域の皆さんが森と親しめるよう3~5年を掛けてさまざまな事業を進めていきたい。里山を楽しく歩けるようにし、里山を活用した地域行事が行われるようになればいい」と思いを語った。

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