諏訪地方5市町村議選 選挙運動に社会の変化

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新人陣営が使うLINE(ライン)の画面。街頭演説の時間や場所などをスタッフ間で共有するのに有効という

統一地方選後半戦の市町村議選が告示され、選挙戦に入った諏訪地方5市町村でも舌戦が繰り広げている。拡声器を搭載した遊説カーがにぎやかに駆け抜けるおなじみの風景の中、より効率的な運動を目指して、SNS(会員制交流サイト)の活用や有権者との直接対話を重視する陣営もある。一方で個人情報保護の風潮から、電話作戦のような従来の運動方法に難しさを指摘する声も。社会環境の変化に合わせ、各陣営とも知恵を絞った選挙運動を展開している。

比較的若い世代の支援者が多い、ある新人の陣営では無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使って街頭演説などの日程を共有している。「情報を全員で共有し、行ける人が行くことを確認してある。連絡がとても楽」と関係者。遊説カーに同乗するメンバーがグループラインを使ってスタッフ約40人に一斉送信し、近くにいるメンバーが駆け付ける仕組みを取り入れた。

他の陣営でも仲間内の連絡や、友人を通じた支持の広がりを期待して、SNSを活用する動きが目立つ。インターネットによる運動では、自身の政策を訴える演説の場として動画共有サービスを利用する候補者もいる。

「鉢巻きをして頑張ろうでは、若い人は来てくれない」とし、従来の運動方法に懐疑的なある新人候補は今回、徒歩による遊説を選択。「有権者と直接対話するなら歩いた方がいい。いつでも街頭演説できるしね」と笑い、終日のぼり旗を手に選挙内を歩く。

子育て中の新人女性候補を支える陣営では、選挙運動の経験がない同世代の母親たちが活動を支援。家事や子育ての合間を縫って「キッズスペース」を設けた事務所に足を運ぶ。忙しい母親たちには時間の制約もあるが、「子育てをしているママでもできる選挙戦をしたい。それができるようになれば、きっと次につながる」と士気は高い。

選挙経験が豊富な陣営の関係者からは従来の運動にやりにくさを感じている声も聞かれる。「同窓会名簿がもらえなくなった」「電話すると不審に思われる」「電話に出ない家が多い」などとし、電話作戦自体を見送った陣営も。「最後にものを言うのは地元の支持」と原点回帰し、「顔の見える関係」を重視した運動を展開する陣営も多い。

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