2019年4月21日付

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後世に引き継ぐべき技術資料として国立科学博物館が登録する「未来技術遺産」の中に、1989年に世界で初めて市販された富士フイルム製のデジタルカメラがある。平成の時代が始まった30年前に登場し、時代を画した技術製品だ▼高度に発達したデジタル社会の現在と当時を比べると、技術進化の速さに驚かされる。社会のありようも一変する。30年とはそれだけ長い月日なのだろう。いまはAI(人工知能)の話題が増えているが、SF映画を連想させる科学技術の進歩はどこまで進むのか▼国家の土台を揺るがすような未来予想もある。世界でも例を見ないスピードで進む人口減少の問題を、「未来の年表」の著者河合雅司さんは「静かなる有事」と表現する。たとえば団塊ジュニア世代が全て75歳以上となる約30年後、どんな未来を想像するだろうか▼総務省が毎年4月に発表する人口推計で、外国人を含む総人口は8年連続の減少となった。労働の担い手となる15~64歳の「生産年齢人口」が総人口に占める割合は59・7%で、戦後間もない1950年と並んで過去最低だという。東京への一極集中も続いている▼平成最後となる統一地方選はきょう、市町村議選など後半戦の投開票日を迎えた。前例のない人口減少社会の中で、地方政治の活性化も課題になった。令和の新しい時代、地域をどう豊かにしていくのか。選挙後の議論が大事になる。

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