2019年4月23日付

LINEで送る
Pocket

2月24日付の当欄で学校の先生たちの多忙化による郷土史研究の人材不足を懸念したところ、元中学校長の方から「諏訪地方にはまだまだ教育者兼研究者が大勢おられる」と、お手紙で諏訪教育会の研究調査委員会の活動をご教示いただいた▼多くの教師が自主的に参加し、放課後や土・日曜日を使って歴史や自然のさまざまな研究を手掛け、市町村誌の編集や出版物に生かされている。弊紙でも研究成果を発表する講演会などを紹介することがある▼お手紙では1955(昭和30)年に教員になった際、学校長から「教員になって忙しいからと言って研究を投げ出すようだったら教師を辞めていただく」とまで研究を続けることの大切さを説かれたこと、周囲には植物、山城、鉱山、水彩画、無農薬農業など多様な分野で一流の成果を残した教員兼研究者がいたこと、自宅に天文ドームを構える先生、テレビ受像機を自作する先生までいたことなども語っていただいた▼実に豊かで楽しそうな教育現場の様子が想像される。先生たち自身が楽しそうに研究に打ち込む姿を見せることは、子どもたちの総合学習や自由研究への意欲を引き出すことにもつながるだろう▼大人が研究で地域に貢献する姿は「こんな勉強して何の役に立つの?」という、よくある子どもの疑問への一つの答えにもなる。先生たちが存分に自分の研究に打ち込める状況になることを願う。

おすすめ情報

PAGE TOP