木落し観覧席95.7%販売 上社御柱祭誘客促進協

LINEで送る
Pocket

茅野市や市観光協会などでつくる上社御柱祭誘客促進協議会は17日、市役所で総会を開き、諏訪大社御柱祭上社山出しの木落しにあわせて上川右岸河川敷に設けた有料観覧席の販売実績を報告した。最終販売率95.7%で前回を1.6ポイント下回った。地元への宿泊者の増加対策が課題に挙がったほか、観衆の安全対策に行政が主体的に関与するよう求める意見が出された。

有料観覧席は地域活性化を目的に前回に続いて設置。木落し公園の対岸に1700席を設け、柱ごとの入れ替え制で、御柱8本で計1万3600席を提供。1席5800円(前回4200円)で販売した。

報告によると、販売実績は1万3010席。残った590席のうち492席(83.4%)が前宮三で、協議会の当初予測と後日発表された曳行(えいこう)日程が大幅に異なり、ツアーの中止や変更が出たという。

チケットの販売形態では、宿泊セットが57%、チケット単品が38.8%、日帰りツアーが4.2%。宿泊地は上諏訪温泉が21.7%、茅野市内が19.2%、白骨温泉が16.7%などだった。宿泊者の約50%が首都圏で、九州からチャーター便を使ったツアーもあり、「御柱祭の知名度は高い」と指摘した。

観衆の安全対策では大きな前進があった。茅野署と協議会の呼び掛けで木落し周辺に大型桟敷を構える協議会と民間業者5社が「連絡会」を発足。統一的な警備計画を作成して警備員を約200人配置し、円滑な市内誘導や入退場につなげた。

協議会は「お祭りの進行を妨げず、観光客に安全安心な観覧場所を提供できた」とした上で、▽川越しに向かう観衆の安全対策で国道20号への警備員配置▽地元宿泊者を増やすチケット販売方法の検討▽観覧席、物販・休憩場所(茅野市民館)、まち歩きでの「もてなしの演出」や販売促進▽大型バス乗降場の確保▽御柱祭関係団体との情報共有―などを課題に挙げた。

協議会の枠にとどまらず、誘客や交通、トイレ、ごみ、雑踏警備など観衆に関する全般を統括する組織の必要性を訴える声もあった。これに対し、会長の柳平千代一茅野市長は「今回は河川敷の桟敷を運営するだけでなく、周辺全体の安全対策にも取り組んだ。次回は関係者全てを集めた実行委員会を組織してやっていくのが筋だろう」と述べ、前向きに検討する考えを示した。

おすすめ情報

PAGE TOP