小丸山古墳出土品を公開 諏訪市博物館

LINEで送る
Pocket

馬具のくつわの一部や馬鈴などを展示する諏訪市博物館の小丸山古墳出土品修復完了展

諏訪市博物館は、同市有賀の小丸山古墳で出土し修復を終えた副葬品の公開を27日から始める。さびなどの付着物を除去し、種類や加工技法が明らかになった馬具など41点を展示。全国的にも数少ない馬具の一部もあり、中央の有力者とつながりがあったとされる古代の遺物を紹介する。5月26日まで。

同市は、一昨年度から同古墳(市有形文化財)の豊富な出土品の保存処理事業を単年度ごと行い、昨年から前年分の事業成果を公開する。今回の2018年度分は奈良県の元興寺文化財研究所がエックス線写真撮影や分析。速報展として同館2階の「すわ大昔ミニギャラリー」で実測図も含め展示した。

注目は、くつわの「十字文透心葉形鏡板付轡」の一部。塗金加工が施され馬具の中でも格が高く、全国では数10例のみで県内には出土例が無い。また、類例のないくつわの鏡板も発見。塗銀したくらのベルトを結ぶ金具や実測図、馬鈴の内部写真も並ぶ。

同出土品は大正時代に地元の平林八幡講が発掘。講員が代々に渡り保管し、東京の国立博物館にも納められた。同講は3年前に市に保存を託した。今回、同館と東京に種類が異なり権力を誇示する馬具が3セットあることが分かり、有力な豪族との関わりを裏付ける史料となった。

地元が発掘して今年で100年目。市博物館学芸員の児玉利一さんは「100年たっても形が残り、処理して将来に向けて保存できるのは、地元が大切に保管したおかげ」と鑑賞を呼び掛けている。

関連イベントは、展示解説を28日午後1時30分、報告会を5月12日午後1時30分から児玉学芸員を講師に行う。共に申し込み不要で、入館料が必要。連休中は開館する。問い合わせは諏訪市博物館(電話0266・52・7080)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP