天神山古墳に思いはせ 伊那市創造館で特別展

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天神山古墳の出土品や資料が並ぶ特別展

伊那市創造館で、同市美篶笠原区にある天神山古墳の出土品などを集めた特別展「伊那市の古墳研究最前線」が開かれている。同区から寄贈を受けた120年前の出土品24点を初公開。市内の前方後円墳「東春近老松場1号墳」に関する発掘調査の結果も併せて展示している。5月13日まで。

天神山古墳の出土品は、1899(明治32)年に地元住民が見つけた古墳時代後期(6世紀後半頃)の副葬品。青銅製の輪に金メッキを施した耳飾りの金環や、めのう製の勾玉、鉄刀などが並ぶ。

水筒や酒の容器として使われた土器の須恵器はほぼ完全な状態で残り、丸い形状などから作られた時代を特定する手掛かりになっているという。鉄刀のつばには透かし模様があり、「文様を分析できれば、新たな発見につながる」(同館)としている。

「東春近老松場1号墳」については、昨年に関西大学考古学研究室と市教育委員会が行った2次調査を中心に、作業の過程や結果を発表している。墳丘各所から見つかった葺石を取り上げ、古墳の斜面全体が石で覆われていた可能性を指摘。今回の調査で出土した土器片もそろう。

会場では、天神山古墳を含む市内の古墳111基について解説。土器や装飾品が並ぶほか、古墳群の発掘の様子を伝える映像コーナーもある。

同館学芸員の濱慎一さん(42)は「120年前の出土品は地元の人たちが大事に保存していたため状態が良く、今後の研究にもつながる。歴史に思いをはせて見てほしい」と来場を呼び掛けている。

入場無料。午前10時から午後5時まで。火曜日休館。問い合わせは同館(電話0265・72・6220)へ。

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