森に生まれた巨大な土球 彫刻家大平和正さん

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森の中にたたずむ大小さまざまな球体作品

原村のカナディアンファーム敷地内の森に、三重県伊賀市にアトリエを構える彫刻家・大平和正さん(75)の球体作品が展示されている。直径4メートル超から40センチまで、形や大きさがさまざまな作品25点が森の中に置かれている。5月5日までは、大平さんが作る食器や花器を集めた「風器展」も開いている。

大平さんは東京生まれで、武蔵野美術大学彫刻科を卒業後、造園設計を手掛けた。一方で、環境を意識した石や金属などによる彫刻制作も開始。1974年に伊賀の土と出会い、陶(土)による作品の制作も始めた。作品の展示場所は主に野外としてきた。

展示のメインは、鉄の骨組みを特殊配合した土で覆う構造の、直径約4・1メートル、重さ約21トンの巨大な土の球体。全国の海岸や都会のビル群の谷間などに展示し、最終的な安住の地を求めて同森にたどり着いた作品だ。巨大な球体作品の周りには、子どものような直径40~80センチの小さな球体作品24個も置いた。

作品は「土からカタチを立ち上げる(風還元)」という理念を具現化したといい、大平さんは「風還元は、その必然から生まれたフォルムである球体を核に表現している。作品には環境への根源的な問いかけもある」と話している。

球体作品の展示は10月20日まで。展示に関する問い合わせは同ファーム(電話0266・74・2741)へ。

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