豪雨災害から10年 箕輪で天竜川シンポ

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国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ケ根市)と箕輪町は18日、平成18年7月豪雨災害から10年を迎えるのに合わせ、災害を振り返り、教訓を後世に伝える「天竜川シンポジウム―水防災を意識した地域づくり」を同町松島の伊那プリンスホテルで開いた。地元住民や上伊那地方の市町村長など約400人が参加。講演やパネルディスカッションを通じて当時を振り返り、将来の地域防災を展望した。

18年7月豪雨では、諏訪湖・天竜川上流域で観測史上最大の降雨を記録し、各地で災害が発生。諏訪湖周辺は広範囲にわたる浸水被害に見舞われ、箕輪町内の天竜川の堤防が決壊したほか、同北小河内区では大規模土石流が起きた。辰野町では土砂崩落などが各地で発生し、4人が犠牲になった。

シンポジウムは、箕輪町出身で前国土地理院長の小池剛日本建設業連合会常務執行役や、気象庁名古屋地方気象台の山下寛次長が基調講演。引き続き、当時現場対応した担当者や復旧に携わった6人によるパネルディスカッション「大規模災害に学び次世代に伝えること」を開催した。

天竜川上流域豪雨災害検討委員の平松晋也信大教授は、災害発生までの2006年7月15~18日の降雨概要を説明。「辰野の48時間観測量は335ミリと500年に一度あるかないかの降雨だった」などと振り返った。

災害発生状況を24時間体制で報じた伊那ケーブルテレビジョンのアナウンサー平山直子さんは「恐怖を感じながら報じた」と述べ、「住民が地元の情報を求めていることをひしひしと感じた」と、予想以上に地域情報が求められている実情を打ち明けた。

また、白鳥政徳箕輪町長は今後の地域防災に必要な要素として「先の災害から10年が経過したが、まずはこの事実を忘れないこと」を強調。その上で「町は安全安心の国際認証セーフコミュニティを取得している。河川改修などハード面の整備とともに、セーフコミュニティ活動を通じて自助・公助・共助を徹底していきたい」と述べた。

同日は、箕輪町北島災害伝承公園をサテライト会場に、災害パネル展やクイズ、高所作業車体験などのイベントも行った。

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