星野富弘さん「花の詩画展」 富士見で開幕

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野の草花の絵に詩を添えた星野富弘さんの花の詩画展=富士見町の富士見パノラマリゾート

障がいがあるため口に絵筆をくわえて絵を描き続けている星野富弘さんの展覧会「星野富弘 花の詩画展in富士見町」が2日、富士見町の富士見パノラマリゾートで始まった。初日はオープニングセレモニーで、地元の富士見中学校吹奏楽部の演奏や合唱グループ「こまくさの集い」の合唱で華やかに開幕。約70点が展示され、来場者は詩と絵の世界をじっくりと味わった。6月16日まで。

富士見町や富士見パノラマリゾートなどでつくる「星野富弘花の詩画展を開く会」(会長・名取重治町長)の主催、長野日報社など後援。町内で日帰り温泉施設を運営する谷津建設(神奈川県)の谷津弘社長の仲介で、同町で初となる星野さんの企画展が実現したという。

星野さんは1946年、群馬県出身。体育教師として赴任した中学校でクラブ活動の指導中に頸髄(けいずい)を損傷し、手足の自由を失った。9年3カ月の入院生活中に口に筆をくわえて文や絵を描き始めた。退院後、全国各地や海外で花の詩画展を開き、大きな反響を呼んだ。

セレモニーでは名取町長、谷津社長、星野さんの作品を展示する富弘美術館(群馬県)の聖生(せいりゅう)清重館長、実行委員長の一戸彰さんらがテープカット。聖生館長が星野さんのメッセージを代読し「作品は子どものようなもの。温かい目で見てほしい」と寄せた。

聖生館長は「(星野さんは)最初はお見舞いの手紙に返事が書きたくて花を描いたのが始まり。誰かに見せようとかでなく、生きるために描き、彼の希望につながった」と話した。

会場には、四季折々の野の草花の絵とそこに添えられた詩の作品が並ぶ。生きることの喜びや命のありがたさ、母への感謝などがつづられ、来場者は足を止めて見入っていた。愛知県から訪れた70代女性は「入院したときに友人が星野さんの本を贈ってくれた。友人とともに思い出深く、今回見に来た」と話した。

入場料500円。中学生以下、障害者手帳を持つ人と同伴者1人は無料。

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