歴史的にも立派 納得の風格と大きさ

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春宮一の候補木が決まり、多くの人の手によって木札が取り付けられた

「歴史的に見ても大変立派な候補木」―。9日、下諏訪町の東俣国有林で行った諏訪大社下社御柱祭の仮見立て終了後、御柱祭下社三地区連絡会議の北村卓也会長は晴れやかな顏で振り返った。秋宮一の候補木は1980年以降の過去7回の中で最も太く、目通り周囲は3・62メートル、高さ20メートル。氏子たちは柱の風格と大きさに納得の表情を浮かべた。静寂な奥山に木やりと氏子の掛け声が響き渡った。

仮見立ては春宮一から始まった。県道から足場が不安定な山道に入ると、こけむした岩や浮き石が所々にある傾斜のきつい一本道が続いた。氏子たちは列を守り、時に譲り合いながら最初の柱を目指した。満場一致で春宮一の候補木が決まると、大きな拍手で包まれた。

木札を取り付けた後、下諏訪町木遣(きやり)保存会の加藤健太郎さん(37)=下諏訪町緑町=が最初の木やりを歌い上げ、氏子たちが「ヨイサ、ヨイサ」と応じた。加藤さんは「緊張したが、皆さんに受けてもらえた。素晴らしい柱の隣で木やりができ、光栄」と喜んだ。

秋宮一の候補木はさらに分け入った先にそびえたっていた。迫力に圧倒されている氏子の姿もあった。春宮一と同様に北島和孝宮司が「この候補木を秋宮一の御柱として仮見立てしてよろしいでしょうか」と問い掛けると、「よし」という声が上がった。伐採に奉仕する予定の北沢康英さん(53)=同町東山田=は「根元が太く、大変立派。伐採の難しさもあると思うが、練習を重ねて技術を磨き、本番に備えたい」と気を引き締めた。

この後、秋宮四、秋宮三、春宮三、春宮四、春宮二、秋宮二の順に回り、全ての候補木に木札が取り付けられた。大総代会の笠原透副議長(72)=諏訪市神宮寺=は「いよいよ諏訪の平に祭りムードが広がっていく」と話した。前回の御柱祭で三地区連絡会議の会長を務めた土田忠さん(86)=下諏訪町御田町=は「皆さんの御柱祭に対する情熱と祭りを通じて大切にしてきた山への感謝の気持ち、他者への思いやりが確実に受け継がれているようだ」と目を細めた。

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