2019年05月13日付

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「大金」と聞いたら、いくらぐらいを思い浮かべるだろうか。子どもの頃、友だちと言い争いになると「100万円賭けるか」が決まり文句だった。大金と言えば100万円だった▼やがてバブルが始まり、日本全体が金銭感覚がまひしたような状況になった。当時の竹下政権は「ふるさと創生事業」を打ち出す。全国の自治体に1億円を配り、しかも使い道はお任せという大盤振る舞いであった▼小紙上伊那版では「あの1億円のいま」と題して合併前の高遠町、長谷村を含む上伊那10市町村に交付された1億円を追っている。公園整備や温泉掘削などさまざまだが、一過性でなく、継続的に地域活性化に役立つ事業という思いは共通のようだ。平成の遺産である▼年末ジャンボ宝くじの1等賞金が前後賞合わせて1億円に達したのも平成の始まりと重なる。もし1億円が当たったら何に使おうか。妄想ばかりが膨らんだが、そんな大金とは無縁のまま平成は終わりを迎えた▼先日の財務省の発表では国債や借入金などを合わせた「国の借金」は2018年度末時点で過去最大の1103兆円に達した。途方もない金額に圧倒される。子どもの数が38年連続で減少という総務省の発表もあった。元号が新しくなったからといって積み残した課題がリセットされるわけではない。改元の慶祝ムードも一段落。改めて厳しい現実と向き合っていかなければならない。

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