2019年5月14日付

LINEで送る
Pocket

窓から吹き込んでくる風が気持ちいい。水が張られた田んぼを越え、苗を揺らしてきた風だからだろうか。日が照れば夏日になるような陽気が続いているが、暑さよりも、爽やかさの方を感じるのは、稲作地帯ならではのことかもしれない▼夏日となった土曜日のことだ。集会所の方から笑い声が聞こえてきた。どうやら地域の人たちが集まってサロンのようなものを開いているようだ。天気も良かったので窓を開けていたのだろう。時折歓声が上がり、楽しそうな雰囲気まで伝わってきた▼名称はさまざまだが、こうした集いは各地で行われている。健康づくりや転倒防止、介護予防に役立つ体操やレクリエーション、茶話会等を組み合わせて半日を過ごす。健康チェックを組み込んでいる地域もある▼活動をサポートする専門職によると、関節を動かしたり、筋力が落ちないように体を動かすことも大事だが、地域に出て自発的に行動したり、地域の寄り合いの場に出掛けたりすること自体が大切なんだそうだ。暮らしている地域で人と人のつながりをつくることは、将来の安心にもつながるからだ▼課題は仲間づくりの輪をいかに広げていくかで、特に会社勤めで地域とのつながりが希薄になりがちな男の人たちに向けて、どう呼び掛けていくかだという。土曜日の集会所からは、男性の声も聞こえてきた。風に乗った笑い声が誘っているかのようだった。

おすすめ情報

PAGE TOP