2019年05月16日付

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地方創生が叫ばれる中、地域の特性を生かした「ご当地」が注目されるようになって久しい。一時に比べ下火になった印象はあるが、依然として「ご当地」をうたったグルメやキャラクター、映画などによる地域活性化の取り組みが盛んだ▼「ご当地ソングの女王」と呼ばれる演歌歌手、水森かおりさんの活躍からも地域振興に寄せる各地の熱い思いが見て取れる。曲の舞台となった地域には相応の経済効果が期待され、「女王」の力にあやかろうと全国から曲のオファーが絶えないそうだ▼今年は桜の名所として知られる伊那市高遠町を舞台に悲しい恋を切々とつづった新曲「高遠 さくら路」を発表。4月には同市を訪れ、白鳥孝市長から観光大使の委嘱も受けている。観光を中心とした地域振興の起爆剤として水森さんに寄せられる期待は大きい▼大津市で発生した園児の交通死亡事故をきっかけにメディアでは不名誉な「ご当地」が注目されている。松本市内で多いとされる自動車の危険運転「松本走り」。対向車がいるにもかかわらず強引に右折する身勝手な運転スタイルが、地域性として知れ渡ったのは恥ずべきことだ▼「悪事千里を走る」のことわざ通り、悪評はすぐに広がってしまう。「ご当地」を前面に出した地域活性化の努力を陰ながら応援する意味でも住民の一人として日常生活を見直し、絶つべき悪習は断ち切る意識を持ちたい。

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