2019年05月17日付

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新たな年度が始まり1カ月と半分余り。進学や就職、異動など、節目を迎えた人たちは変わった環境に慣れただろうか。今年は改元もあり、生活に大きな変化はなくとも新たな気持ちでこの春を過ごしている人も多いかもしれない▼10日間続いた異例の大型連休も終わり、統一地方選で改選となった市町村議会でも、正副議長や委員会構成が決まるなど、新たな体制が動き出した。諏訪、上伊那地方では10市町村が、新たな顔ぶれでスタートを切った▼議員のなり手不足が指摘される中、全国的な傾向と同様、議員選では下諏訪、辰野、箕輪の3町が無投票となり、辰野町は立候補者が定数に届かなかった。選挙戦になった市町村も盛り上がりに欠け、7市町村のうち、原村を除く六つの選挙で投票率が前回を下回った▼議会への関心が下がり続ける状況にどう向き合っていくべきか。一部では議会不要論も叫ばれるが、人口減少や少子高齢化などの深刻な課題を抱える地方にとって、議会の担う役割は一層重くなっているはずだ。行政が提案する議案の可否を判断するだけでなく、住民生活に立脚した地域課題の掘り起こしや、行政のチェック機能の発揮、積極的な政策提言が求められる▼今回の選挙では、移住者や若者、女性の当選が目立った。これを好材料に、多様な視点から議会のあり方を見直し、遠くなった住民との距離を縮める努力を重ねてほしい。

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