大役終え「普通の木」に 八立神社で「古御柱祭」神事

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神事を終え「普通の木」に戻った上社本宮の古御柱を囲む中金子区民ら=19日午後、八立神社

神事を終え「普通の木」に戻った上社本宮の古御柱を囲む中金子区民ら=19日午後、八立神社

諏訪市中洲中金子の八立(はちりゅう)神社で19日、2010年の諏訪大社御柱祭で上社に曳(ひ)き建てた御柱を「普通の木」に戻す神事があった。山出しと里曳きの間に、前回の柱を横たえた「御柱休め」をはじめ、中金子の氏子が伝統的に奉仕する「古御柱祭」を締めくくる祭事で、神職や区民ら約100人が参列した。本宮一の古御柱は諏訪市の姉妹都市・長崎県壱岐市に渡り、7月に現地で曳行(えいこう)される。

大社の北島和孝宮司や中洲地区大総代、区役員らが列を作って境内へ。厳かな雅楽が奏でられる中で神事をし、普通の木に戻した。境内には4月23、24日の御柱休めで区民が曳き着けた本宮の4本が安置されていた。

10年御柱祭で最も太い本宮一を担当したのは湖南・中洲地区。古御柱は中洲の有志が引き取り、市民有志の「壱岐市へ御柱を贈る会」から、俳人・河合曽良の縁で結ばれる姉妹都市に贈られる。同会幹事長の笠原秀章さん(64)=中洲神宮寺=によると、17メートルある古御柱の長さを約10メートルに調整した上でトラックの荷台に積み、7月7日に出発。博多港からはフェリーで玄界灘に浮かぶ壱岐の島を目指す。

壱岐市御柱祭は同9日。寄贈は4回目となるが、本宮一は初めてだ。

中金子区では今回も、一連の行事を次代に伝えるため学習会を開いたり、古御柱祭への参加を呼び掛けてきた。矢崎宏規区長(49)は「伝統を守らなければいけないという一心でやってきた。先輩方のご指導、区民の皆さんの協力のおかげで無事納めることができた」と、感謝の言葉を繰り返していた。

他3本も団体、個人が払い下げを受け、本宮二は茅野市豊平のゴルフ場内に、宮川・ちの地区が担当した本宮三は宮川の川越し地点近くに建立される予定だ。前宮の4本は慣例に従って同市安国寺など地元4地区に渡っている。

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