管理方法検討資料に 高遠の桜データベース化

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伊那市は今年度、桜の名所として知られる同市高遠町の高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラのデータベースを作成する。樹勢の衰えが指摘されていることから、一本一本の状態を調査し、今後の管理方法を検討するための基礎資料とする。同公園の「さくら祭り」の入園者数が減少していることもあり、貴重な観光資源の保全を図る。

市高遠長谷商工観光課によると、同公園には周辺を含めて約1500本のタカトオコヒガンザクラが植わる。「かつては空が見えないほどだった」というが、近年はややボリューム感が減少。老齢化に伴う樹勢の衰えとみられている。桜の木は古いもので樹齢150年ほど。多くは戦後植えられたものだが、それでも樹齢70年ほどになる。

高遠城址は国の史跡に指定されているため、地面を掘り起こしたりして新しい桜を植えるのは難しい。「今ある木をどう長生きさせるか」が課題だ。今回の調査では、桜の木の位置、樹齢、大きさなどを把握しデータベース化。市はこれに基づき来年度以降、樹勢の維持、回復に向けた管理方法を検討する。調査は専門の業者に委託する。

市は20日開いた市議会経済建設委員会協議会で、4月のさくら祭りの概要を報告。有料入園者数は15万5451人で、昨年より2823人減った。見頃が1週間ほど早まったことや諏訪大社御柱祭の影響とみられている。ただ、長期的には減少傾向が続いており、どう誘客を図っていくかが課題となっている。

これに対し、議員からは樹勢の衰えを指摘する意見や桜以外の観光資源の活用も提案された。市は桜の木をデータベース化し今後の管理方法を検討する考えとともに、さくら祭りのあり方に関する中長期計画を今年度中に策定する方針も明らかにした。

同課は「これまでと同じやり方では減少に歯止めが掛からない。団体客を増やすのは難しい。個人客をどう増やしていくかや、訪れた人たちにいかにお金を落としてもらえるかという仕組みを検討していきたい」と話した。

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