2019年05月30日付

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水の出方に納得がいかず、自宅のシャワーヘッドの交換を検討している。ホームセンターをのぞいてみると浄水機能や美容効果に加え、50%の節水効果をうたう製品も。バリエーションの豊富さに驚かされた▼改めて水回りの製品に目を向けると蛇口、便器、洗濯機、浴槽といった製品の多くが節水効果を強調。各メーカーとも独自の技術開発にしのぎを削り、消費者へのアピールポイントとしている▼厚生労働省の統計では料金徴収の対象となる水道事業の有収水量は2000年をピークに減少傾向。60年にはピーク時より4割減少する見通しという。自治体の上水道担当者に実情を聞くと、人口減少に加え、一般家庭への節水製品の普及が給水量減少の要因になっているようだ▼独立採算制を取る水道事業は料金収入で運営されており、収益の減少は死活問題。また高度経済成長期に整備した水道施設の多くは老朽化が進んでおり、施設の更新や再構築、耐震化が全国的な課題となっている。将来的には広域連携による事業の効率化や民営化を視野に入れた検討が必要になるかもしれない▼水道について理解を深め、公衆衛生の向上や生活環境の改善を図る「水道週間」(6月1~7日)が始まる。期間中、県内各地で浄水場の見学や水道事業の啓発活動が予定されている。水の大切さを再認識するとともに、水道事業の在り方を考える機会にもしたい。

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