能の世界に触れる 県シニア大諏訪学部で講座

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観世流能楽師の松木さん(右)に般若など面を付けてもらい、付け心地など感触を体験する県シニア大学諏訪学部公開講座の参加者たち=諏訪教育会館

県シニア大学諏訪学部は29日、公開講座「身近な能楽講座」を諏訪市諏訪1の諏訪教育会館で開いた。同学部生や一般ら約110人が参加。重要無形文化財総合指定保持者で観世流能楽師の松木千俊さん(56)=東京都=が講師を務めた。松木さんによる舞の披露、謡の発声体験、般若の面や装束の試着などを通して、能の世界に親しんだ。

松木さんは親戚が諏訪地方在住などの縁で、諏訪市で能楽教室を開いており、今回はより多くの人に能を知ってもらおうと企画された。講座では、能の歴史や動作について説明し、「諏訪の高島の殿は能を大変好んだ。県内に能の舞台は多くはないが、諏訪には温泉寺と手長神社にある」と話した。また「能は人生を豊かに生きる人として老人が多く登場するが、能楽師が一番やりたい役はおばあさん」と紹介。「江戸時代までは女性が舞台に上がれなかつた。(男性の)演者にとって全く想像できない役を演じることになる」と話し、参加者の興味を誘った。

希望者は般若など面を付ける体験をして「けっこう視野が狭い」「貴重な体験」と笑顔。松木さんは「面は約100種類あって木製。角度によって見える表情が異なる」と紹介した。「装束を付けるというのも大事な役割」とし、代表の同学部生1人に松木さんが装束を着せた。謡の発声は全参加者で挑戦し、「胸を張って背筋を伸ばす」などアドバイスを受けて高らかに声を響かせた。

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