八ケ岳の夏開幕 開山祭で安全祈願

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赤岳山頂で行われた八ケ岳開山祭で、山の安全を祈願する参加者代表。背後には阿弥陀岳がそびえる

夏山シーズンの本格的な到来を告げる第65回八ケ岳開山祭(八ケ岳観光協会、茅野山岳会、ちの観光まちづくり推進機構主催)が2日、八ケ岳連峰の主峰・赤岳(標高2899メートル)と八ケ岳ロープウェー山頂駅の南北2会場で開かれた。天候は薄曇りだったが、赤岳山頂からは雲海に浮かぶ富士山や北アルプスが一望できた。多くの山岳愛好者らが集い、登山シーズンの幕開けを喜び合い、1年間の山の安全を祈願した。(樋口美世子)

南八ケ岳の赤岳山頂には、登山者や山小屋主人をはじめ、遭難救助や観光、森林保全に携わる関係者ら約400人が集まった。山頂の赤嶽山神社前で神事が行われ、関係者が神前に玉串を供えた。遭難事故の犠牲者への追悼文が読み上げられ、「雪山讃歌」を全員で合唱。行者小屋ではそうめんの振る舞いもあり、登山者の疲れを癒やした。

今回が4回目の開山祭参加で、代表して玉串を供えた小学5年生の小澤真由さん(10)=茅野市泉野=は「玉串を渡されて受け取ったときが一番緊張した。ちゃんとお供えできてよかった」と満足げだった。

山仲間の伊澤裕子さん(46)=埼玉県=と増井良太郎さん(51)=千葉県=は2年連続参加。「昨年、1年間けがなく過ごせたので今年もお札をもらおうと参加した。開山祭で安全祈願をするのは節目としていいこと」と笑顔。千葉県の会社員、下川雅史さん(32)は「神事が始まったと同時に霧が立ち込めてきて神秘的だった」と話し、開山祭の雰囲気を満喫した様子だった。

この日は、近くの阿弥陀岳山頂(標高2805メートル)でも原村観光連盟主催の第35回八ケ岳開山祭が行われ、約120人が参加した。

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