わなの「ついで見回り」 林野庁長官が感謝状

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小林署長(中)から長官感謝状を伝達された宮下建設の宮下社長(右)と、上伊那猟友会の竹入会長(左)。職員から拍手が送られた

南信森林管理署と上伊那猟友会、宮下建設(伊那市)が連携し、わなの「ついで見回り」を取り入れて国有林内で進めたシカの捕獲が成果を挙げたとして、猟友会と同社に林野庁長官感謝状が贈られた。国有林内の治山工事を請け負う同社が、現場への行き来のついでに林道沿いに仕掛けたわなを見回り、掛かっていた場合に猟友会へ通報する仕組み。猟友会員のわなの見回り負担を軽減し、約2カ月で150頭以上を捕獲した実績が評価された。

3者は昨年8月、中部森林管理局管内で初となる「ついで見回り・通報」の基本合意を締結した。同市長谷の浦国有林の工事現場に通じる林道で、車内から確認できる場所に猟友会員がくくりわなを設置。同社によると、毎日のように掛かっており通報していたという。わなは最終的に125基まで増やし、同30日~11月3日の66日間で158頭を捕獲した。

同署は、わなの貸与などで支援するとともに、「ついで見回り」の利点や成果を他県の関係者に報告。普及啓発にも力を入れた。

同市山寺の南信森林管理署で4日、小林辰男署長が猟友会の竹入正一会長=辰野町=と同社の宮下金俊社長に、牧元幸司長官名の木製感謝状を伝達。国有林をシカから守る取り組みでもあり、改めて両者の協力に感謝した。

竹入会長は「捕獲頭数は予想以上。2カ月間継続的に捕獲できた」と振り返り、宮下社長は「地域貢献の中で協力した。シカを減らせば樹皮の食害などが減り、森林環境が向上する。今後も見回り・通報に協力したい」と意欲を示していた。

基本合意に基づく3者の活動は今年度も継続。11月中旬まで行い、わなは最大で300基まで増やす方針だ。

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