2016年06月23日付

LINEで送る
Pocket

仕事と生活の調和を意味する「ワーク・ライフ・バランス」。十数年前から企業でも取り組みが進む。「生活を大事にしながら、仕事との調和を図ること」と漠然と考えていたが、そう単純なものでもないらしい▼民間研究所に勤める渥美由喜さんの講演を聴く機会を得た。ワーク・ライフ・バランスの「ライフ」とは「生活者の視点で仕事の新しい価値に気付くチャンス」だと説く。自動車用のチャイルドシートやセンサー付きの照明は働く女性の発想から生まれた▼渥美さんは会社と家庭、育児だけでなく、親を介護し、週末には子ども会活動に関わる。「会社、子育て、家事、介護、看護、子ども会」の「6Kライフ」を体現する▼人口減少を受け、一人ひとりの業務量が増える可能性がある中、時間の使い方が上手な育児経験者の気付きを生かすべきと助言する。今後は介護する従業員の急増も見込まれる。企業側の対応も重要になる▼参院選が公示された。政府は「1億総活躍社会」の実現へ働き方については「同一労働同一賃金」「長時間労働是正のための法規制の強化」などを掲げる。女性が活躍するためには、長時間になりがちな男性の働き方を見直す必要があるとの指摘もある。子どもの数は減る一方で、共働きが進んで諏訪や上伊那の保育園では3歳未満児の受け入れが増加している。選挙を通してよりよい働き方の議論が深まるといい。

おすすめ情報

PAGE TOP