AI活用タクシー実証実験 利用者の8割が満足

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伊那市は10日、人工知能(AI)を活用した自動配車乗合タクシー実証実験の利用者へのアンケート調査の結果をまとめた。利用者の8割が「満足」とし、自宅や目的地の戸口で乗り降りできる「ドア・ツー・ドア」のサービスに最も便利さを感じていることが分かった。市は引き続き基礎調査や実証運行に取り組み、2021年度の地域交通交通への導入を目指す。

実験は3月12~16日に高遠町、長谷地区の一部と市街地を結ぶエリアで実施。AIが利用者の要求に応じて最適な配車やルートを判断し、運転手に知らせる仕組みで、複数の配車要求にも対応できる。市内のタクシー事業者3社のジャンボタクシー3台とセダン1台を運行し、延べ207人が利用した。アンケートは126人に配布し、97人(77%)から回答を得た。

利用者の年齢は70代が38.5%、80代が28.1%、60代が20.8%で、60歳以上が9割近くを占めた。普段の移動手段は自分で運転する自動車が49.5%、家族や知人が運転する自動車が29.9%、路線バスが26.8%、タクシーが15.5%など。普段の外出の目的は通院が約半数、買い物が約3割となっている。

利用者の満足度では「サービスの便利さ」が82%に上ったほか、全体でも80%が満足とした。良かった点では「自宅前や目的地の前での乗り降りができた」が83.6%で最も多く、次いで「当日に予約ができる」が60.7%、自分で運転をしなくてすんだ」が39.3%、「家族・友人・知人に頼まずに移動できた」が29.5%などだった。

他の利用者との乗り合いに対しては9割近くが「気にならない」とした。今回は無料だったが、サービス導入後の運賃について聞いたところ、「500円程度」が約半数に上り、市が予想した「300円程度」を上回った。また、このサービスが導入された場合の運転免許返納の可能性については約6割が「きっかけになると思う」とし、期待の高さをうかがわせた。

市企画部は「ドア・ツー・ドア」「オンデマンド」「ライドシェア(相乗り)」という三つのポイントを挙げ、いずれも利用者の満足度につながったことに手応えを強調。地域公共交通への導入に向けて「よりよいシステムを構築していきたい」とした。

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