2019年6月15日付

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6月に入り、気が付けば梅雨入り。早いなと感じたが、7日の「宣言」は平年より1日早く昨年より1日遅いとのこと。先月の寒暖の変化に戸惑っているうちに、季節は着実に進んでいたようだ▼長雨による災害が心配される季節。近年大規模災害が頻発する中、7日に西日本を豪雨が襲い、広島、山口、島根の3県の一部に土砂災害警戒情報、広島、山口、愛媛の3県7市町村で避難勧告が発令された▼この時初めて適用されたのが、国が5月末に運用を始めたばかりの防災気象情報の警戒レベルだ。昨年7月の西日本豪雨では、最大860万人に避難勧告などが出されたが実際の避難は0・5%にとどまり、200人以上の死者や行方不明者を出す平成最悪の豪雨災害となった。これを教訓に、危険度をより分かりやすく伝える狙いで警戒レベルを5段階に整理した▼今回、西日本で出されたのは上から2番目の「警戒レベル4」。住民全員の避難勧告と避難指示に当たる。ところが最大約20万人が対象になった広島市で避難したのは、0・1%の約230人だったという▼行政は定着に向け努力を重ねるべきだが、限界もある。やはり自分の命は自分で守るのが基本。年金をめぐる金融庁の審議会の報告書はさておき、「皆さんの命を行政に委ねないで」と自助の大切さを訴える政府・中央防災会議の作業部会の提言を、今一度しっかりとかみ締めたい。

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